DeNAのドラフト1位・度会隆輝外野手(21=ENEOS)が13日、ヤクルトとのオープン戦で左前打を放ち、対外試合11試合連続安打、オープン戦では8試合連続安打とした。オープン戦では出場した全8試合で1番に座り、開幕1番の座は決定的となっている。「ハマの一番星」として、その輝きは増すばかりだ。
三浦監督がベンチでつぶやいた。「まるで歌舞伎役者のようだ…」。視線の先では、打席で度会が独特のポーズで体をくねっと曲げていた。「応援が力になる。そのおかげで打てています。それに11試合打てるのも状態的にいい証拠です!」
「ハマの一番星」が開幕1番に当確ランプをともした。3―0の3回先頭。サイスニードの高めへの147キロ直球を逆方向に流し打った。巧みな左前打に「凄い(球質が)きれいな直球で、その直球を意識した」という言葉にも自信がみなぎった。この回3得点の口火役となり、13得点の大勝に貢献した。
3打数1安打で4回終了時にお役御免も、これで対外試合は11試合連続安打となった。オープン戦は8戦全て「1番・右翼」で先発出場して全試合安打をマークし、24打数10安打、打率・417の高打率も文句なしだ。
≪球団4人目狙う≫新人が開幕戦に1番で先発出場すると19年の木浪(神)、藤原(ロ)以来で、チームでは大洋時代の56年沖山光利、59年麻生実男、横浜時代の09年松本啓二朗に次ぎ4人目。なお、過去3人のうち安打を記録したのは麻生だけで、度会が先発1番で安打ならチーム新人65年ぶりになる。