藤岡はソフトバンク入団1年目の06年、王監督の下で開幕1軍入りし、チーム最多で当時の新人記録となる62試合に登板。貴重なサイド右腕として09年には先発で自身最多タイの5勝を挙げた。自主トレを共にした和田、杉内(現巨人2軍投手コーチ)ら黄金期の先輩からも一目置かれていた。
日本ハムを経て16年3月にDeNAへ移籍。昨年は32試合で防御率1.86をマーク。オフは浜口らを連れ宮崎で自主トレを行うなど、チーム日本人最年長選手として信頼も厚かった。今季は8月に昇格も4試合に登板後、同16日に抹消され、再昇格なく今月3日に戦力外が発表されていた。
177センチながら、研究熱心な性格と制球力でセパ3球団でプロ15年を生き抜いた。DeNAで引退即コーチ就任は異例。来季からは豊富な知識と経験を生かし指導にあたる。